実践事例紹介

「学校研究」

2016/03/30

基本情報

担当教員名 関田 一彦
手法
難易度
ワーク グループワーク
規模 中教室、大教室

教育目標

本授業は児童教育学科の科目である。小学校の教師には、授業の設計・実施だけでなく、学級経営や児童の生活指導、保護者への対応など、様々な実践力が求められる。しかし、そうした実践力を習得するには、講義を受動的に受けるだけでは不十分である。そこで、この授業では、「何を」というコンテンツよりも、「どのように」というプロセスからの学びを重視したアクティブ・ラーニングを通して、実践力を身に付けることを目指す。

また、教師としての実践力について学ぶ中で、2年次・前期の段階で、教職に進むべきか、他の道を目指すべきか、主体的に考える機会(経験)を設け、進路決定を促す。

授業概要

本科目は半期15回(2単位)であり、第4、7、13回の授業はジグソー(学習)法を用いた内容となっている。

前週の授業(第3、6、12回)の最後で、学生は文献が割り当てられ、1週間かけて当該文献の読解と内容の整理が求められる。課題となる文献には、教育行政にかかわる審議会が発表する答申を使用している。

第4、7、13回の授業では、学生はまず、同じ内容・範囲の文献(答申)が割り当てられた専門家グループに分かれて、内容の確認と整理を行う。その後、ホームグループに分かれて、自分が担当した文献の内容を他のメンバーに伝えあい、全体像を掴む。ジグソー法を用いることによって、グループ学習(特にホームグループ)のための準備に対して学生の責任感を喚起することができる。

ジグソー法を用いたワークでは、学生は担当文献における抽象概念をグループの他のメンバーに説明することが求められる一方で、他方では自分が直接読んでいない文献の内容や抽象概念をグループの他のメンバーの説明によって理解しなくてはならない。そのため、質問する力を発揮する必要がでてくる。このようなプロセスによって、学生は自分の理解を伝え、他の学生の捉え方を聞き、不明点を質問しながら、新たな抽象概念を自分の知識として定着させていく。

本授業で取り上げる答申は学生の普段の生活では読み慣れない文書ではあるが、学生が教員となった際には職務上接することになる重要な文書である。その答申における抽象概念や内容について、他人の理解とすり合わせながら自分の理解を深めていくことは、学生が教員という職業に就いていくための基礎力の形成になる。

2015.6.15 フォーカス