実践事例紹介

「演習」(経済学部)

2016/02/19

基本情報

担当教員名 西浦 昭雄
手法 プロジェクトベースドラーニング(PBL)
難易度
ワーク グループワーク
規模 小教室

教育目標

「先進国のみならず開発途上国でも活躍できる創造力をもった人材の育成」という目標を掲げ、本演習(ゼミ)では3つの取組みを柱にしている。第1に「開発経済学」を学ぶこと、第2に語学学習や留学をすすんで行うこと、第3にサブゼミ(授業外)でプロジェクト型社会貢献活動による理論と現実の往還作業を行うことである。

授業概要

本ゼミの学生は、授業内(年間45時間)でテキストを用いて開発経済学を学び、授業外のサブゼミ(年間100時間超)で学生自身が社会の課題から「問い」を見つけ、調査と検証を重ねた上で解決策を提示するというPBLによって学ぶ。PBLのサブゼミで学生たち自身で選んで取り組むプロジェクトは、日本における身近な社会問題としている。開発経済学が目指しているのは途上国における経済問題(貧困、雇用問題)の克服であるが、現地調査を行うことには制約があるため、途上国における問題と本質的に近い国内問題を探し出し、その解決に向けて学生はサブゼミのプロジェクト活動として調査に取り組む。調査内容は観察や聞き取り(インタビュー)となり、成果発表も行う。この取り組みのなかで学生は現実を変革する困難さと意義を経験し、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」を形成していく。

2015年度の取り組みは以下の動画のようであるが、2014年度以前では「男性の育児参加による女性の社会進出の促進」「食育絵本の作成」「小型家電回収(レアメタル)」「障がい者雇用」「中小企業海外進出」などを取り上げた。

教員は学生が調査を実際に行う前に、調査法や課題設定のための発想法の基礎のほか、インタビューマナーも教えている。学生が実際にプロジェクト調査を遂行する段階では、教員は開発経済学の理解に役立つように繋がりを重視してフィードバックを与えている。なお、インタビュー先はすべて学生が開拓し、プロジェクト終盤では教員は徹底した検証を要求している。

本ゼミの学生のうち8割が長期留学を経験するため、1年間の途中でメンバーが入れ替わり、プロジェクトの継続に困難がもたらされることもたびたびある。しかし、そのたびに学生たちはチームで働く力を養っていく。留学から戻ってきた学生からは、途上国における問題と日本の問題との共通点が伝えられ(下記動画参照)、当該学生の経験が本プロジェクトで深まるだけでなく、そのほかの学生も協働によって視野を広げ、考える力を伸ばしていく。

<参考>

経済産業省『「社会人基礎力を育成する授業30選」実践事例集』平成26年3月  (p.46-47)

創価大学ニュース「SUN Movie」 vol.011(2016年1月) 「食品ロスを無くしたい! 経済学部・西浦ゼミの挑戦(3:15より6:38)

上の創価大学ニュース「SUN Movie」 vol.011(2016年1月)または、この画像をクリックしていただくと、動画に飛びます。