新着情報

平成27年度・国際シンポジウム「協同教育の展望と課題」(パネリスト: Dr. L.Baloche / Dr. S.A.M.Reza)を開催しました

2016年3月28日

パネルディスカッション1

2月27日、国際協同教育学会(International Association for the Study of Cooperation in Education: IASCE)会長のLynda Baloche 先生と名古屋大学のSarkar Arani Mohammad Reza先生をお迎えして、国際シンポジウムを開催しました。本プロジェクト代表の関田一彦より本シンポジウムの趣旨説明の後、Lynda先生、Arani先生に講演(以下講演概要を参照)をいただきました。Lynda先生からは、世界的な協同教育のトレンドを踏まえてLynda先生が感じている課題をお話いただき、Arani先生からは「学び合い」を中心軸に、国際比較授業分析を通して日本の教育の昔と今についてお話いただきました(以下講演概要参照)。講演の内容を受けてシンポジウムが行われ、趣旨説明で関田より語られた「協同教育が『言葉だけのアクティブラーニング』に、どのような内実を与えることができるのか、一緒に考えてみたい」という問題提起を受けた議論が会場を巻き込んで展開されました。

【講演概要】
It’s About Time

Dr. Lynda Baloche(国際協同教育学会(IASCE)会長)

Cooperative learning is a powerful tool that can be used to help students develop skills that both satisfy their need for relationships with peers and their need to engage in meaningful work. All too often however both teachers and students feel rushed and, when they rush, the power of cooperative learning is diminished. Together we will examine foundational research, basic elements of cooperative learning, and new trends in collaborative problem solving to remind us that worthwhile learning—learning that generates valuable solutions to challenging problems; learning that helps students build relationships, empathy, and a sense of responsibility—takes time.
-概訳-
協同学習は、学生が仲間との関係性を構築したり、意義ある活動を行ったりするスキルを伸ばすことを助ける効果的なツールです。しかし、教員も学生も協同学習に慌しさを感じています。急ぎすぎると、協同学習の効果は低減します。講演では、基礎研究や協同学習の基本構成要素、そして、協調的問題解決における新たな潮流について検討しながら、やりがいのある学習―挑戦的な問題への価値ある解決策を生む学習や、学生が関係性を構築し、共感力を高め、責任に対する意識を深められるような学習―は時間がかかるという問題について確認していきます。

国境を越えた日本の教室文化:「学び合い」を通して「深い学び」へ

Dr. Sarkar Arani Mohammad Reza(名古屋大学大学院教育発達科学研究科・教育学部准教授)

教員養成の現状と課題に目を向けて来日し、約20年にわたり、「授業研究のグローバル化・ローカル化」の研究を続けられているArani先生からは、日本の学校における学びの特徴についてお話いただきました。なかでも、「学び合い」を中心軸に国際比較授業分析というレンズを通して、教室文化(文字文化・音声文化)におけるペダゴジカル・インテリジェンスに言及されました。
図1 図2 図3

Lynda先生とArani先生、通訳をお引き受けいただいた伏野久美子先生(東京経済大学講師)とコメンテーターをお引き受けいただいた水野正朗先生(名古屋市立桜台高等学校教諭/愛知文教大学講師)、そして何よりも参加いただいたみなさまにこの場をお借りしてお礼を申し上げます。

poster

新着情報一覧へ戻る